「白髪が目立ってきたから、そろそろ染めないと…」 「最近カラーの色落ちが早くて気になる」
多くの方が、こんな悩みを抱えてヘアカラーの頻度を自己流で決めているのではないでしょうか? しかし、美容師の立場からお伝えすると、「頻度」だけでなく「染め方」や「使う薬剤」まで含めた設計が非常に重要です。
この記事では、「ヘアカラーの頻度」に関する正しい知識と、髪と頭皮を守るための具体的な提案を、美容師目線でわかりやすく解説していきます。
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目次
ヘアカラーの頻度に正解はない?
結論からお伝えすると、ヘアカラーの頻度に絶対的な正解はありません。 それは、髪の状態・白髪の量・カラーの種類・ライフスタイルによって理想の間隔が大きく変わるためです。
ただし、守っていただきたい最低ラインは「4週間以上空けること」。 なぜなら、頭皮や肌のターンオーバー(再生周期)が約28日であることを考慮すると、それより短い頻度でのカラーは負担が大きくなるからです。
特にジアミン系染料を含むカラー剤を繰り返し使うことで、アレルギー発症のリスクも高まります。
頻度別|あなたに最適なヘアカラー間隔とは?
髪質や白髪の量、染めたい色の明るさ、ライフスタイルなどによって、最適なカラー頻度は人それぞれ異なります。ここでは、目的や状況に応じておすすめできるカラーの間隔を具体的にご紹介します。
1. 白髪染めが必要な方
- 推奨頻度:4週〜6週
- 白髪が目立つタイミングは人によって異なりますが、4週以降なら安全圏です。
- 頻度が高くなる方は、ノンジアミンカラーやゼロテク塗布などの負担軽減策が必須です。
2. 白い髪が出始めた方(1割未満)
- 推奨頻度:2〜3ヶ月
- まだ通常のファッションカラーで対応可能。
- 頻繁に染める必要はありません。
3. おしゃれ染め・明るめカラーの方
- 推奨頻度:3週〜1ヶ月
- 色落ちや褪色が気になる方は早めの対応が必要。
- カラーシャンプーや紫外線対策で持ちを良くしましょう。
4. トーンダウン・暗めカラーの方
- 推奨頻度:1〜2ヶ月
- 暗くする場合はダメージが少ないため、頻度が高くても比較的安全。
6. 半分以上が白い髪の方
- 推奨頻度:3週〜1ヶ月
- 頻度が高くなる分、低刺激な薬剤・施術設計が重要です。
カラーの種類による違いと注意点
カラーリングにはさまざまな種類があり、それぞれに特性や注意点があります。髪や頭皮の状態、希望する仕上がりに応じて適切なカラーを選ぶことが、ダメージを最小限に抑えるカギとなります。
ジアミン系カラー(一般的な白髪染め)
- 発色と持ちは良いが、繰り返し使用するとアレルギーリスクあり。
- 頻度が高い場合は特に注意。
ノンジアミンカラー
- 刺激が少なく敏感肌にも安心。
- 頻度が高くても続けやすい安全設計。
カラートリートメント・マニキュア
- 頭皮につきにくく負担も少なめ。
- 退色が早いため、補色目的で使うのが◎
頻度を減らすより、「染め方」を変える
「頻度を減らせば安心」というのは、実は半分だけ正解です。
例えば、2〜3ヶ月我慢してから一気に暗く染めると、濃い色素が必要になり、かえって頭皮や髪に強い負担をかけるケースもあります。
重要なのは、以下のような“続けられる設計”です:
- ノンジアミンカラーの活用
- ゼロテク(頭皮に薬剤をつけない技術)
- 根元と毛先で薬剤を使い分ける染め分け
- カラー前後の専用トリートメント
ダメージを抑えるには?リタッチの活用がカギ
髪全体を毎回染めると、毛先に蓄積されるダメージは避けられません。 そこで有効なのが「リタッチ(根元染め)」の活用です。
- リタッチの目安:1ヶ月〜3ヶ月
- リタッチ2回に対して、全体染め1回が理想的なサイクル
ヘアカラー後の注意点と持ちを良くする工夫
- カラー直後48時間はシャンプーを控える(色素の定着を守る)
- コテやアイロンの温度は160℃以下が推奨(高温は退色の原因)
- 紫外線対策:帽子やUVスプレーで退色・乾燥を予防
- カラー用シャンプー・トリートメントで褪色を抑える
まとめ|頻度に迷ったら「4週間以上空けてOK」を基本に
- ヘアカラーの頻度は人によって異なるが、最低でも4週間空けるのが安心ライン
- 頻度を減らすのではなく、「染め方を変える」ことで髪と頭皮を守れる
- ノンジアミン・ゼロテク・リタッチなどを組み合わせた施術設計がカギ
- 最後はプロと相談しながら、あなたに合ったベストなペースを見つけましょう
SafeBeauでは、お客様一人ひとりの頻度・薬剤・ケア設計を徹底し、”続けられる白髪染め”をご提案しています。
髪と頭皮の健康を守りながら、美しさを無理なく保ちたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
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