白髪染めをされている方のお悩みの中で赤っぽくなってしまうことが気になるという方が多くいらっしゃいます。
白髪を染めるためには黒い色素が多く配合されますが、実は黒というのは赤い色素の集合体で作られています。
つまり白髪を染めるということは赤い色素で染めているということです。これにより皆さんが感じるように髪は赤っぽく見えてしまいます。
では白髪染めをすると髪が赤くなることは仕方のないことなのでしょうか?
そんなこともありません。色素のコントロールをすることで赤っぽく見えない白髪染めを実現することも可能です。
目次
白髪染めで髪が赤くなる原因
白髪染めが原因で髪が赤くなってしまう原因はいくつか考えられます。
- 元々の髪色が赤い色素を持っている
- 白髪染め自体が赤いものを使用している
- 繰り返すことで色素が蓄積している
それらを順番に解説していきます。
原因1
人の髪色は大きく2つの色に別れています。
黄色ベースと赤色ベースです。
もともと どちらの色を多く持っているかで赤みが出やすい方、出にくい方が分かれます。
赤色ベースの方の場合、白髪染めを使用した時には強く赤みが出やすくななるので注意が必要です。
原因2
全ての白髪染めはブラウンがメインで作られています。
ブラウンは赤色に分類されます。
最近では様々な色が選べるようになってきたものの、白髪を染める際にはブラウンは必須です。
そのため、どの白髪染めを選択されていても赤みは出やすい仕組みななっております。
原因3
白髪染めを繰り返すことで赤みはどんどん強くなっていきます。
白髪染めの染料は濃いので1度染めると、なかなか落ちることはありません。
根元部分の新しく伸びてきた部分に関しては毎回染める必要はありますが、毛先の色が残っている部分に白髪染めを行う必要はありません。
白髪染めで髪が赤くなってしまう際の対策
では白髪染めで髪が赤くならない3つの対策をお伝えしていきます。
- ブラウンの濃度をコントロールする方法
- 根元染めを繰り返していく方法
- 自宅では染めない
順番に解説をしていきます。
対策1
ブラウンの濃さをコントロールすることで、赤みの強さを表現することができます。
白髪の量や髪質によってはブラウンの濃度を100%に設定しなくても染まります。
多くの方は100%も必要ないケースがありますが、そのまま染めてしまっているケースが多くあります。
例えば、ブラウンの濃度70%、青色の濃度30%など調節することで赤みが出ることを最小限に抑えることができます。
対策2
白髪染めはリタッチカラーを繰り返すことが基本です。
※リタッチカラーとは根元部分のみを染めていくことです。
稀に毎回毛先まで染めてしまう方がいらっしゃいますが、これでは赤みは強まるばかりです。
新しく白髪が伸びてきた根元部分をしっかりと染めていき、毛先に白髪が目立つようになってきたら毛先まで染めるようにしましょう。
僕のお客様では半年に1度しか毛先まで染めないこともあります。
毛先の色味を変えたい場合は白髪染めではなく、赤みのない通常のカラーを行うことも可能です!
対策3
自宅で染めることを控えることが赤みを抑えるポイントです。
市販されている薬剤は赤みが多く含まれております。
また、自分で行うと根元部分を正確に染めることは難しいです。
自宅でのカラーを控え、美容室で染めることが赤みを抑える近道です。
白髪染めで赤みが出てしまった方の改善方法
ここまでは赤みが出ないようにする予防法をまとめました。
ここからはすでに赤みが出ている方への対応を解説します。
まずは原因を探ることが大切です
まずは、なぜ赤みが出てしまっているのかを考える必要があります。
多くの場合は原因の1〜3の中に当てはまると思います。
原因が分かれば、それをやめることが赤みを抑える第一歩です。
使用する薬剤を調節する
染めていく薬剤を赤みの少ない白髪染めに切り替えていきましょう。
一昔前は白髪染めは赤系のものしかありませんでしたが、現在はアッシュ系など赤みの少ないものも増えてきました。
なるべく赤みを抑えた白髪染めで染めていくことを意識していきましょう。
強く赤みが出てしまっている場合は1度リセットをする
何度も継続して毛先まで白髪染めを行ってしまっている場合、落ちるのを待つのは年単位の時間が必要です。
根元カラーを続けて自然に待つことも選択の1つですが、すぐに赤みを抑えたい場合は1度リセットする選択もあります。
この場合、多くの美容室ではブリーチ剤を使用することが一般的です。
しかし、それではダメージが大きいためオススメはできません。
ブリーチを使わなくても、このようにリセットをすることは可能です。
毛先部分は寒色系の色で染めていく
色が抜けて白髪が出てきていなければ基本的に毛先に白髪染めは必要ありません。
毛先部分を染めていく際には白髪染めではない寒色系の色で染めていくことをオススメします。
※寒色系とはアッシュ、マット、グレーなど黄色ベースの色のことで、赤色とは反対に位置します。
白髪染めも重ねるほどに濃く、赤みも強まっていきますが、寒色系の色も重ねて繰り返していくことで強く発色していきます。
半年〜1年に1度を目安に抜け具合を見ながら毛先の白髪染めを行っていきましょう。
赤みを抑えた白髪染めの実例
実際に僕の顧客のお客様を紹介していきます。
月に1度ペースで根元リタッチを行っております。
比較的暗めのお色なので全体を染めるのは年の1度あるかないかくらいです。
1度、赤みリセットを行ってから根元リタッチと全体カラーを交互に行なっております。
現在、寒色の色を強くしていくためにリハビリ中です。
5年近く通ってくださっているお客様です。
暗くはしたくないというご要望なので、毎月明るいカラー剤でリタッチのみです。
現在はこんなに明るく、赤みも抑えられておりますが、出会った時は自宅でのカラーを繰り返しており、真っ黒な状態でした。
2年近くかけてここまできました。
白髪染めで出た赤みの解消法 まとめ
ここまで読んでいただいて、なぜ白髪染めをすると赤みが出るのか?改善するにはどうすればいいのか?についてわかっていただけたと思います。
現在、白髪染めをされていて、赤みが気になっている方は何か染め方に原因があるはずです。
その原因をストップさせて、改善していくことで、お悩みは解決していきます。
ヘアカラーは積み重ねが非常に重要です。
正しいヘアカラーを繰り返していき、素敵なヘアカラーを手に入れましょう!