ジアミンアレルギーを発症されたお客様からよく相談をいただきます。
インターネットで調べられている方が多いことや市販品でもトリートメントカラーがあることから白髪を染めることはできるという認識を持たれている方が多くいらっしゃいます。
その上で、次に気にされていることは『髪を明るく染めていくことはできるのか?』という点です。
結論から言えば明るくすることは可能です。
中には明るくすることはできないと断られてしまうお店もあるようですが取り扱っているノンジアミンカラーの種類が少ないことが原因でしょう。
ノンジアミンカラーの中には明るくすることができるものとできないものがあります。
明るくすることはできるのですが、いくつか注意しなければいけないこともあります。
本日はそんな話題をまとめていきます。
目次
ジアミンアレルギーの方がノンジアミンカラーで明るさを表現できる3つの方法
当たり前の話ですが、ジアミンアレルギーの方はジアミンを含むカラー剤を使用することはできません。
使用できる選択肢は次の3点です。
- ジアミンを含まない酸化染料
- ライトナー
- ブリーチ剤
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ジアミンを含まない酸化染料
酸化染料とは通常のカラー剤と同じ染まり方をするカラー剤を指します。
違う点はジアミンが配合されているか、配合されていないかという点です。
髪を明るくしながら、同時に色も定着させていくことができます。
ライトナー
聞きなれない方も多いと思います。
ライトナーとは髪を明るくすることしかできないカラー剤です。
染料などは含まれていないため、髪に色をつけることはできません。
無色なノンジアミンヘアカラー剤です。
ブリーチ剤
え!?ジアミンアレルギーでもブリーチって使えるの?
ライトナーと同様にブリーチ剤も明るくすることしかできません。
そのため、ジアミンなどの染料は含んでいないため使用することはできます。
他の2つに比べると明るくする力ははるかに強く設定されています。
ジアミンアレルギーの方がノンジアミンカラーで髪を明るくするデメリット
髪を明るくする場合は後々に考えられるデメリットも把握しておかなければいけません。
通常のカラーをされている方であれば、明るくしたり、暗くしたりとその時の気分で明るさの調節が容易にできます。
それに対してノンジアミンカラーの場合、染めた直後は暗く見せることはできても1ヶ月〜1ヶ月半ほどで完全に明るい状態に戻ってしまいます。
また、1度明るくした髪は日数が経つにつれてだんだん明るくなっていきます。
染めたては8レベルくらいでも2ヶ月後には10レベルくらいに明るくなることも予想されます。
特にロングの方やミディアムの方、伸ばし中の方は、極端に明るくしすぎないことはお勧めできません。
明るくすることを検討される際は長期的な計画を立てて染めていきましょう。
ノンジアミンカラーを使用して明るさを表現しても刺激を感じるケースもある
ジアミンアレルギーの方が全て同じ症状とは限りません。
例えば、ジアミンにのみ反応する方もいれば、明るくする成分で刺激を感じる方もいらっしゃいます。
基本的にジアミンにのみ反応している方の場合は、明るくする薬剤を使用していくことは可能です。
しかし明るくする成分に刺激を感じている方は注意が必要です。
使用することでしみたり、かゆみが出てしまう可能性もあるので、頭皮の保護と頭皮に直接つかないように塗っていく必要があります。
その上でまだ、刺激が出てしまう方は明るくすることを諦めなければならない可能性もあります。
ジアミンアレルギーをお持ちの方は、自分がどのような成分に弱いのかを把握しておくことが大切です。
ジアミンアレルギーの方がノンジアミンカラーで髪を明るく染める実例
実際にご来店されているお客様の中でノンジアミンカラーを使用して明るく染められている実例をご紹介していきます。
白髪を染めながら明るく染める
黒髪を明るく染める
白髪をぼかしながら明るく染める
白髪と黒髪を同時にカバーする
この実例を見てもらえるとわかりますがお客様一人一人によって施術の提案は様々です。
お悩みに合わせて最適なご提案をいたします。
ジアミンアレルギーの方がノンジアミンカラーを使用して明るさを作る方法 まとめ
ここまで読んでいただき、ジアミンアレルギーの方でも明るく染めることはできる!と希望を持っていただけたと思います。
特に発症し手間もない方は、何かと制限されてしまいそう・・・。と不安になりがちですが悲観することはありません。
アレルギーがあってもデザインを楽しんでいきましょう。
ただし、注意しなければいけない点もあります。
今後、仕事などで明るくできない方や伸ばしていく過程で明るすぎる色を希望されていない方。
それらの要望を持たれている方は、明るくしすぎることはお勧めしません。
適度な明るさを保つようにしましょう。
その場の勢いで染めずに長期的なイメージを持って染めていくことが大切です。
何か質問や相談などがあればお気軽にお声掛けください。