消費者安全調査委員会が発表している最新のデータでは1年間で219名の方がジアミンアレルギーを発症されたそうです。これが多いか少ないのかはわかりません。
ただ1つ言えることはここに記されている数字は氷山の一角であるということです。僕の経験上からもジアミンアレルギーを発症後に消費者センターに報告している人はほとんどいません。
そのため実際には数倍以上の方が年間で発症している現実があるということがわかります。
これを見てあなたは人ごとだから関係ないと思いますか?ジアミンアレルギーを発症された方の大半は同じように思っていたはずです。
今回はジアミンアレルギーはどのくらいの確率で、どんな人に発症する可能性があるのかについて解説します。人ごとだとは思わずにいつか来るジアミンアレルギーに備えましょう。
目次
ジアミンアレルギーを発症する確率
結論から言えばジアミンアレルギーの発症リスクは人それぞれです。明確な発症率というものはありません。
早期に発症される方がいれば長期的にヘアカラーを行なっていても発症されない方も多くいらっしゃいます。その理由はジアミンに対する許容量が人それぞれだからです。
\\ジアミンアレルギーでも染められる//
ジアミンアレルギーに対する許容量
人の体にはジアミンに対して受け皿のようなものがあります。
毎回ヘアカラーをするごとにこの受け皿にジアミンの成分が溜まっていきます。そして回数を重ねたある時に受け皿から溢れてしまうとジアミンアレルギーを発症します。
この受け皿の大きさは人によって異なるのでジアミンアレルギーの発症率は人それぞれ異なります。花粉症なども同じような仕組みでアレルギーを発症します。
ジアミンアレルギーと遺伝
ジアミンアレルギーが遺伝することに関しては明確な統計はなく遺伝しないのではないかということが一般的には言われています。
ただ実感論としては髪質が似ている親子に関しては無関係ではないと感じます。髪質が似ているということは頭皮の状態や細胞も近いということになります。
ジアミンアレルギーを発症している方の話を聞いていると『そういえば親もジアミンアレルギーを発症していて・・・』という回答をいただくことがあります。
明確な情報ではありませんが近しい親族にジアミンアレルギーを発症されている方がいれば注意することに越したことはないと思います。
【ジアミンアレルギー発症の確率】どんな方が発症するリスクを持つのか?
ヘアカラーを行う全ての方はジアミンアレルギーを発症するリスクを持っています。自分は関係ないと思わずにいつかなるかもしれないという意識は持っておきましょう。
ジアミンアレルギーの症状を見分けるポイントは以下をご参考にしてください。
- ヘアカラー直後ではなく数時間後〜2日以内に強い症状が起こった
- 頭だけでなく顔や耳、首などにも症状が見られる
- 強い痒みやかぶれ、腫れなどの症状が見られる
ヘアカラー後にこのような症状、もしくは近しい症状が見られた場合は1度染めることを控えてパッチテストを行ないアレルギーの有無を把握しましょう。
無理に継続してしまうと症状が悪化してしまうので気をつけましょう。
ジアミンアレルギーの発症する確率を下げるためにできること
ジアミンアレルギーを発症した後にできることはありませんが、発症していない段階では確率を下げるための予防方法もあります。
- 頭皮にカラー剤をつけない
- 染める回数を減らす
- ジアミンを含むカラー剤を使わない
この3つを実践するだけでジアミンアレルギーの発症率は大きく下げることができます。今後長い期間ヘアカラーを続けていくためにも早めの取り組みが重要になります。
お店に任せきりではダメ
もちろんお店で全てのケアを行なってくれることがベストではあります。しかし正しいケアを実践できていない美容院が大半という現実もあります。
そのため自分でのケアも重要になります。
- 自宅でジアミンを含まないカラーを挟んで休息を設ける
- カラー後に頭皮に負担をかけないケアを行う
大切な髪と頭皮の維持をするためには美容院だけに頼り切らずに自分でも調べながら頭皮ケアを取り入れていきましょう。
ジアミンアレルギーを発症しなければいい?
ヘアカラーを行う上で考えなければいけないリスクはジアミンアレルギーだけではありません。それ以外にも頭皮に対するダメージや髪に対するダメージへの意識も大切です。
またジアミンアレルギーを発症しないとしても白髪の増加や抜け毛などヘアカラーを行うと様々なリスクはつきまといます。
これらに関してもジアミンアレルギーの予防を実践することでリスクを下げることができます。
ジアミンアレルギーの予防に関しての詳細は長くなるので別記事にまとめました。合わせてご覧ください。
【ジアミンアレルギー発症の確率】アレルギーの方でも染められるノンジアミンカラー
ジアミンアレルギーの予防にも効果的です。
ケース:1 ノンジアミンカラーを使用して白髪を黒に近い色で染めた実例です。
ノンジアミンカラーでも通常のカラーと同様に白髪染めを行うことは可能です。
ケース:2 ノンジアミンカラーで明るく白髪染めを行った実例です。
脱色の工程と白髪染めの工程を2プロセスに分けることで綺麗な染まり上がりを実現しました。
ケース:3 ノンジアミンカラーでおしゃれ染めを行った実例です。
クリアな寒色系の色を目指してアプローチを行いました。
このようにノンジアミンカラーであっても通常のカラーに近い仕上がりを実現することは十分に可能です。
染めることを諦める必要はありません。
ご自身の現状でどんなものを使う事ができて、どんなものは使う事ができないのかを分析し 最適なノンジアミンカラーを選ぶことでイメージに近い仕上がりを作る事ができます。
ジアミンアレルギーの発症する確率についてのまとめ
ジアミンアレルギーの発症する確率は人それぞれ異なります。ただしヘアカラーを行うということはいつでも発症する可能性があるというリスクを背負っていることには変わりありません。
発症しないための対策と発症するとどのような症状になるのかを知っておくことが大切です。
最後に内容をおさらいしましょう。
- ジアミンアレルギーの発症リスクは人それぞれだが、誰にでもリスクはある
- 正しい予防を行うことでリスクを下げることができる
- ジアミンアレルギー以外のリスクにも備えよう
メリットとデメリットを理解した上でうまく活用していきましょう。
ジアミンアレルギーになり、染められなくなってしまった方や
ノンジアミンカラー で染めているけれど思い通りにならないと
お悩みの方は是非1度ご相談ください。