- ヘアカラーで多少しみるのは当たり前
- ヘアカラーに刺激はつきもの
- 痒くなっても我慢我慢
このように感じている方はまずヘアカラーの染め方を見直すことを検討しましょう。
このままヘアカラーを続けていくと将来必ずヘアカラーができなくなります。
最近よく聞くジアミンアレルギーを発症する方の話を聞いていても長年刺激を感じながらも耐えてきたという方がほとんどです。
ヘアカラーは刺激を我慢しなくとも楽しむことができます。刺激を感じながら染めなくてはいけない状況は異常自体です。
目次
実は僕自身、ヘアカラーでしみやすい体質です。
初めて染めたのは高校2年生くらい?で当時はそんなに意識しておりませんでした。
しかし、大学に進学して染める頻度が高くなってからは常に感じていました。
でも、それが普通だと思っていたし、多少しみていてもオシャレを楽しみたい!と言う気持ちから我慢しながら染めていました。
ただ、ある時から我慢できないくらいに痛くなり、それ以来ヘナ以外では染めていません。
そんな経験から少しでも同じ経験をしている人に我慢しなくても染められるよ言うことを知ってほしいと研究を始めました。
少し前置きが長くなりましたが、本日はヘアカラーのしみると言う点にフォーカスを当ててお話をしていきます。
なぜヘアカラーでしみるのか?
ヘアカラーでしみる原因のほとんどは髪を明るくする成分によるものです。
具体的にはアルカリ剤と過酸化水素水と呼ばれるものが原因です。
これらの成分が頭皮につくことで、しみたり痛みを引き起こします。
のちに解説をいれていきますが、一部の方を除けばたいていの方はしみることなくヘアカラーを行うことができます。
言い方を変えれば多くの美容室では適切なケアが行われておらず、刺激を感じてしまう方が後を絶たないという現実があることも事実です。
ヘアカラーでしみること と かぶれることの違い
しみるという反応は主にヘアカラーを塗った直後〜放置時間中に出ることが多いです。
何も感じない方は薬剤を塗っていてもピリピリ感じることはありません。
対してかぶれは数時間後〜48時間の間に反応が起こります。ここで起こる反応が一般的にジアミンアレルギーと呼ばれるものです。
自宅に帰ってから、もしくは翌朝に違和感がある方はジアミンアレルギーを発症している可能性があります。
どちらの反応もヘアカラー後に起こると言う点では共通しています。
勘違いされがちですが しみている反応に該当する方はジアミンアレルギーではありません。
- しみている方→ジアミン入りヘアカラー剤が使用できる○
- かぶれている方→ジアミン入りヘアカラー剤が使用できない×
一見すると似ている反応ですが、実はこの2つの差は大きなものです。
違和感があるけど自分では判断できないという方は担当の美容師さんに確認してみるといいと思います。
症状が現れた時のことの問診やパッチテストなどを活用すれば、ある程度の状態を把握することが可能です。
ヘアカラーでしみているのに我慢して染めることは危険かも
僕も同じ経験をしてきたので、よくわかりますが、初めの頃に感じていた刺激よりも毎回しみている度合いが強まっていくことを感じます。
相談に来られるお客様自身も同じことを感じている方がいらっしゃるので、間違いないと確信しています。
考えられる原因としては次のようなことが考えれます。
- 頭皮が刺激に敏感になっている
- 頭皮の機能が落ちてきている
つまり、我慢して染めることで その場はなんとかなるかもしれませんが、長い目で見た時にいいことはありません。
感じている刺激が弱いうちは対策を打つことも可能です。
場合によっては改善されることもあります。
しかし、慢性化し強い刺激を感じるようになってしまうと打つ手はなくなってしまいます。
刺激を感じていて我慢しているような状況の方は手遅れな状態になる前に刺激を感じないように対策を取っておく必要があります。
ヘアカラーでしみる反応を我慢せずに染めていく3つの方法
ヘアカラーでしみている方は次の点を意識して染め方を改善してみてください。
- 美容師さんに打ち明けてみる
- 頭皮につけないように塗る
- 頭皮への前処理と後処理を徹底する
順番に解説していきます。
POINt1:担当美容師とのコミュニケーション
過去の施術で、しみてしまったり些細なことでも違和感を感じていたら、施術を行う前に必ず申告をしましょう。
担当の美容師に現状を知ってもらうことが改善の第一歩です。
情報を共有することで成功率も上がります。
稀にしみた経験があると伝えると、美容師さんは染めてくれなくなると思い込んでいる方の話も聞くことがあります。
実際はそんなことはありません。
申告があった場合はストレスなく染める方法を考えていきます。
(もしも面倒くさがられたり、適当に対応された場合は美容師さんを変えることをオススメします…)
POINt2:塗り方には細心の注意が必要
はじめにもお伝えしましたが、カラー剤が頭皮につくことが、しみる反応の原因の多くです。
ですので、カラー剤の塗り方には気をつけなければなりません。
しみやすい方の場合はこのように頭皮には一切つけずに根元ギリギリから塗ることが非常に効果的です。
カラー剤と頭皮に1mmほどの隙間を開けながら塗ることで刺激を感じなくなる可能性が高まります。
逆に頭皮からべったりと塗るような塗布は非常に危険です。
POINt3:頭皮へのカラー前のケアと後のケア
このブログを読んでいる方なら保護オイルと言うワードがよく出てくるので馴染みがあると思います。
この保護オイルが頭皮へのカラー前のケアになります。
保護オイルで事前に保護することでカラー剤と頭皮の間に1枚のオイルの膜ができ、しみるリスクを抑える効果があります。
また、同様に重要なのが頭皮へのカラー後のケアです。
カラー後のケアは薬剤の髪に残る悪い成分をすべて取り除く役割があります。
このケアを行うことで、長期的に起こる頭皮へのダメージを大きく減らすことができます。
どちらも目に見えないケアですが非常に重要なことなので、当サロンではご来店のお客様全員に行なっております。
自宅で残留薬剤の除去ができるシャンプーとトリートメントもご用意しております。
ヘアカラーでしみる反応を我慢せずに染めるためにご来店前にできること
しみることへの対策はご来店前のお客様にも取り組んでいただける点があります。
- シャンプーは前日の夜に済ませておく
- ご来店前はスタイリング剤の使用は控える
たったこの2点を守ることで、しみるリスクを低くすることができます。
頭皮には皮脂と言うバリア機能を果たす脂が存在し、カラー剤などの刺激から頭皮を守ってくれる効果があります。
しかし、ご来店前にシャンプーをされてきてしまうと、この脂が洗い流されてしまい減少してしまいます。
スタイリング剤も同様で、過度に付いている場合は落とす目的でご来店後にシャンプーを行います。
その際にやはり皮脂は流れてしまいます。
この皮脂をなるべく保ちながらカラーを行うことで、しみることへの大きな対策になります。
しみることに悩んでいる方は美容室に行く前に意識してみてくださいね。
ヘアカラーでしみることを我慢するのはやめたほうがいい理由 まとめ
- ヘアカラー中に刺激を案じることは普通ではなく異常な状態
- 我慢しなくてもいくつかのポイントを押さえて取り組めば改善する可能性はする可能性はある
- 自宅でできる対策もある
しみることを我慢したままヘアカラーを続けて行くことはオススメすることはできません。
無理に続けることで将来へアカラーができなくなってしまう可能性があるからです。
それだけでなく、頭皮の機能が低下してしまうことで脱毛や髪が細くなるなどを引き起こすことも確認されています。
我慢して続けるのではなく、適切な方法をとることで しみるリスクを抑えることができます。
リスクを抑えた上で長くヘアカラーが続けていけるように取り組んでいきましょう。
綺麗な髪の毛は健康な頭皮から生まれてきます。
たまには髪だけでなく頭皮をいたわることも意識してみてくださいね。