ノンジアミンカラー って染まりが悪いんです。
特に白髪に対しては染まりにくく、色落ちもしやすくなります。
なぜノンジアミンカラー は染まりにくいのでしょうか?
それはノンジアミンカラーとジアミンカラーでは染まり方の特徴が大きく異なることに原因があります。
では、どのようにすればノンジアミンカラーの染まりを良くすることができるのでしょうか?
この記事ではノンジアミンカラーの染まりの効率を最大限に高める方法を解説していきます。
目次
ノンジアミンカラーはそのまま使用すると髪への定着力が弱い
通常のカラーの場合はジアミン染料と酸化剤が化学反応を起こすことで髪の中でしっかりと定着することができます。
それに対してノンジアミンカラーは髪の表面に吸着して染まるものや髪の中に入り込んで染まるものなど
いくつかの種類がありますが、そのどれも定着力が弱い特徴があります。
ノンジアミンカラーを通常のカラーに近い染まりにするためには薬剤の力+αが必要になります。
ノンジアミンカラーの薬剤本来の力をあげる
ノンジアミンカラーは販売されているままの状態だと 染まりにくいです。
基本的にノンジアミンカラーのpHはアルカリ性に傾くことで染まりやすくなりますが、そのままの状態では酸性に位置しています。
薬剤自体をアルカリ性に傾けるのか、髪の毛をアルカリ性に傾けるのか、またはどちらもアルカリ性に傾けるのか。
この調節を行うことでノンジアミンカラーの染まる力はグッと上がります。
詳しい解説はこちらに記載してありますので、ご確認ください。
ノンジアミンカラーの染まりをよくするには熱の力を利用する
まずは下の図をご覧ください。
通常のカラーの場合は髪に塗ることで薬剤自体の力で染めることができます。
ノンジアミンカラーの場合は薬剤の力だけだと染まりのパワーが大きく劣ってしまいます。
それを補うためには熱の力を借りることが必須となります。
薬剤の力と熱の力を組み合わせることで、初めて通常のカラー剤と近いところまで染まりを安定させることができます。
ノンジアミンカラーで物理的なパワーをあげる際に気をつけること
この記事を読まれているということはアレルギーの発症やカラーの刺激を強く感じることから
ノンジアミンカラーの使用を検討されているか既に使用されている方だと思います。
そのような方の場合は物理的なパワーをあげるには注意が必要です。
pHが高くなると刺激を感じる可能性もある
ノンジアミンカラーと言っても安全なわけではありません。
特にpHをあげることで刺激を感じやすくなる方もいらっしゃいます。
特に普段染めていて塗った直後に刺激を極端に感じやすい方は注意してください。
温めることで刺激を感じることもある
染まりはよくなるものの、温まることで刺激を感じやすくなる方も中にはいらっしゃいます。
薬剤が熱で過剰に反応しないような薬剤選定を心がける必要があります。
特に明るくなるタイプを併用したノンジアミンカラーの場合は刺激への事前対策や経過観察など注意が必要です。
ジアミン染料の配合、未配合で白髪の染まりや色持ちは大きく異なる
あまりいいイメージのないジアミン染料ですが、配合されているのかいないのかで染まりや色持ちは大きく異なります。
アレルギーを発症するリスクを持っている反面で色のクオリティーでは高いポテンシャルを持っているのがジアミン染料です。
それに対してジアミン染料を未配合のノンジアミンカラーはそのまま使用していると染まりの質がよくありません。
ノンジアミンカラーを使用する際はしっかりと定着させ、かつ色持ちを良くするためには熱の力を加えることが必須となります。
染まりの悪さや色落ちが1週間程度しか持たずに悩まれている方は是非ご相談ください。