ノンジアミンカラー/ジアミンアレルギー解説

【ジアミンレスカラーって何?】現役美容師がわかりやすく解説します

お客様
お客様

ジアミンレスカラーってどんな物ですか?

ジアミンアレルギーの私でも使う事ができるのでしょうか?

美容師
美容師

ジアミン(アレルギー物質)

レス(入っていない)

カラー剤という意味です。

ジアミンレスカラーの他にもノンジアミンカラー やジアミンフリーと言われていたりします。

ジアミンレスカラーにはジアミン は使用されていないのでジアミンアレルギーにお悩みの方でもご使用をいただく事ができます。

 

今回はジアミンレスカラーの特徴と使用する際に気をつけて欲しい事を解説していきます。

ジアミンレスカラーに興味がある方やジアミンアレルギーにお悩みで染める方法を探している方は是非ご一読ください。

目次

ジアミンレスカラーとはどんな物?

ジアミンレスカラーとは文字通り、ジアミンを使用していないカラー剤のことを言います。

 

ジアミンとはカラー剤に含まれる染料の成分です。

この成分はアレルギーを発症させる可能性があり、1度発症をするとジアミンが配合されているカラー剤では染める事ができなくなります。

 

そんな方でも染める事ができるのがジアミンレスカラーです。

ジアミンの代わりに異なる成分の染料が配合されており、ジアミンアレルギーの方でもヘアカラー を楽しむ事ができるようになります。

ジアミンレスカラーを使う際にはここに気をつけて

ジアミンアレルギーの方でも使用をする事ができるジアミンレスカラーですが、いくつか気をつけて欲しい事があります。

  • 本当にジアミンレスカラーなのか?
  • ノンジアミン対応の徹底ができているのか?
  • 仕上がりイメージにマッチしたジアミンレスカラーを選ぶ

順番に解説をしていきます。

本当にジアミンレスカラーなのか?

ジアミンレスカラーの認知度はまだまだ低く、美容師さんの中でも誤った認識をお持ちの方がいらっしゃいます。

 

よく間違えられる一例は次のような物です。

  • オーガニックカラー
  • ハーブカラー
  • 酵素カラー

どんなに自然の成分やオーガニック成分が含まれていようと1%でもジアミンが配合されていたらアレルギーの症状は起こります。

 

実際にジアミンアレルギーだと伝えた上で上記のようなカラー剤で染められてしまい、アレルギーが出てしまったというご相談は非常に多くいただきます。

ノンジアミン対応の徹底ができているのか?

ジアミンレスのカラー剤を使用していたとしても道具や衛生用品にジアミンが付着していてはアレルギー反応が起こってしまいます。

  • クロス
  • タオル
  • ハケ
  • カップ
  • マドラー
  • 耳キャップなど

これらはジアミンが配合されたカラー時に使用したものとは分ける必要があります。

 

ジアミンレスカラーで染めたのにアレルギー反応が起こってしまったというケースでは、このような事案が考えられます。

 

ご不安な場合には事前にノンジアミン対応の有無を確認しておきましょう。

仕上がりイメージにマッチしたジアミンレスカラーを選ぶ

ジアミンレスカラーと通常のカラーでは全く同じ仕上がりとは限りません。

 

一括りにジアミンレスカラーと言ってもいくつかに分類されます。

例えば明るくできるもの・できないもの白髪を染めるもの・染められないものなどできることとできない事が分かれているケースが多いです。

  • 白髪を染めたかったのに染まっていない
  • 明るくしたかったのに黒くなった

などイメージとの相違を起こさないためにもご自身のイメージにマッチしたジアミンレスカラーを選択して行く必要があります。

\\ジアミンアレルギーでも染められる//

ジアミンレスカラーだから100%安心というわけではない

ここまでの解説ではジアミンレスカラーを使用すればアレルギーのトラブルなく染められるとお伝えをしてきました。

 

しかし、あくまでもジアミンに対するアレルギーだということを前提にお話をしております。

詳しくお伝えをしていきます。

ジアミン以外のアレルギーもある

ヘアカラーのアレルギーといえばジアミンという成分が有名ですが、それだけではありません。

 

食べ物を例にお話をすると食物アレルギー=小麦粉というわけではありませんね。

卵や牛乳、大豆類が引き起こすアレルギーも食物アレルギーの一つです。

 

ヘアカラーでも同じ事が言えて、ジアミンだけでアレルギーが起こるというわけではありません。

ジアミンレスカラーに使用されている染料や成分からでもアレルギーが起こる可能性はあります。

 

実際に他店様でジアミンレスカラーを使用してアレルギーの反応を起こした経験のあるお客様もいらっしゃいます。

 

絶対に大丈夫とは思い込まずに変化がないかを確認しながら染めていくようにしましょう。

ご不安な場合にはパッチテストでの確認も有効です。

染める頻度やアフターケアはしっかりとしましょう

ジアミンレスカラーでも無理な染め方をしていたり、頭皮自体の機能が弱まってしまうとアレルギーのリスクはグンと高くなります。

 

ジアミンレスカラーといえど、染める頻度を守ることや使用方法を守った染め方に実施をすることでカラーのダメージを最小限に抑える事が重要です。

 

また染めた後のアフターケアや頭皮の機能を高く保つケアなどを有効的に取り入れましょう。

ジアミンレスカラーを使用したヘアカラーの実例

美容師
美容師
実際にジアミンレスカラーに悩まれているお客様がカラーリングを行った実例をいくつかご紹介していきます。

ケース:1 ジアミンレスカラーを使用して白髪を黒に近い色で染めた実例です。

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ノンジアミンカラーでも通常のカラーと同様に白髪染めを行うことは可能です。

ケース:2 ジアミンレスカラーで明るく白髪染めを行った実例です。

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脱色の工程と白髪染めの工程を2プロセスに分けることで綺麗な染まり上がりを実現しました。

このようにジアミンレスカラーであっても通常のカラーに近い仕上がりを実現することは十分に可能です。

 

染めることを諦める必要はありません。

ご自身の現状でどんなものを使う事ができて、どんなものは使う事ができないのかを分析し 最適なジアミンレスカラーを選ぶことでイメージに近い仕上がりを作る事ができます。

【ジアミンレスカラーって何?】現役美容師がわかりやすく解説します まとめ

ジアミンレスカラーとは次のような物です。

  1. ジアミンアレルギーにお悩みの方が染める事ができるカラー剤
  2. ジアミンアレルギーの予防に効果的なカラー剤

ジアミンを配合していないので何らかの理由でジアミンと接触をする事ができない方には有効なカラー剤です。

 

ただし、ここで解説をしてきたようにジアミンレスカラーを使用していても事故が起こる可能性もあります。

また100%安全に使えるというわけではありません。

 

ジアミンレスカラーのメリットやデメリットを知った上で、ご自身とマッチしたものを選んで安心してヘアカラー を楽しむ事ができるといいですね。

 

ジアミンアレルギーになり、染められなくなってしまった方や

ノンジアミンカラー で染めているけれど思い通りにならないと

お悩みの方は是非1度ご相談ください。