髪を染める際はヘアカラー剤を使用しますが、稀にジアミンアレルギーで染めることができないお客様もいらっしゃいます。
今販売されている多くのカラー剤にはジアミンという成分が使用されており、このジアミンに反応することでアレルギー反応が起こってしまいます。
また、アレルギーはなくても通常のカラーで染めるのが怖い・刺激がある・化学的なものを使いたくないなどを感じる方も増えてきました。
そのような方が髪を染める手段として近年はヘナカラーが注目されています。
ヘナカラーは3000年以上前から使用されてきた歴史があり安全性や負担がないことを証明してくれています。
しかし、そんなヘナカラーも使用方法を誤ったりヘナのものによっては安全でないものも存在することはご存知でしょうか?
目次
ヘナカラーを使用する人口が増えてきている
あるデータによると30歳以上の女性4515万人のうちヘナ染めを使用している方は135万人に登ると言われております。
ひと昔に比べるとかなり増えてきており、頭皮や髪に対して本当に優しいものを使用したいというニーズが増えてきていることから
今後も増加していくことが予想されています。
電車に乗っていても、テレビを見ていても(確証はありませんが)あの人はヘナカラーをしているなと見かける機会が増えてきました。
ちなみに僕自身もヘナユーザーの一人です。
ヘナカラーが安いお店も増えてきましたが・・・。
お客様からのニーズが増えてくれば当然、取り扱う美容室も増えていきます。
すると起こる現象が価格競争です。
ネットを見渡してもヘナを取り扱うお店も増えてきていて、価格にも大きな差が生まれています。
なぜ安くヘナカラーができるのか?
美容室での施術の値段を決めているのは薬剤費・時間コスト・技術料金です。
安いということは材料費が安い、早く終われる、それなりの技術ということです。
それが悪いことではありません。
でも考えて見てください。
ヘナって手間と時間がかかりませんか?材料費も2回分かかります。
それって本当にヘナ?
頭皮や髪に負担のないヘナというのはあくまでも純粋なヘナのみです。
しかし中には時間短縮やコストを削減するためにヘナに化学的な成分を混ぜているお店も存在します。
そのようなヘナで染めた場合は通常のヘアカラー以上に負担がかかる可能性もあります。
最悪のケースではヘナで染めたはずなのにジアミンアレルギーの症状が起こったという相談をいただいたこともあります。
純粋なヘナを使用して、きちんと染めている場合はそのようなトラブルが起こることはまず有りえませんが、
実際にそのようなトラブルも引き起こっています。
安いヘナカラーで染め続けていくメリット
メリットは施術料金の安さです。
ただし前途したように、どんなヘナを使用しているのかを確認する必要はあります。
安いと思って純粋なヘナではないものを使用していたら本末転倒です。
安くヘナカラーをされたい方は自宅で染めるのもありです
数あるホームカラー剤の中で唯一ヘナは自宅での使用も推奨しております。
頭皮や髪に負担のないことからたっぷりと濡れていればOKなので色ムラが起こりにくく失敗のリスクが少ないです。
定期的にお店で染めていただくことで塗り残しなども修正できるので、安くヘナカラーをされたい方はよくわからないお店で染めるよりもオススメです。
ヘナカラーならどこで染めても同じ?
色が少なくシンプルなヘナカラーこそ、どのように染めるのかで仕上がりは大きく変わります。
特に明るく染めたい・暗く染めたい・オンジっぽく染めたい・オレンジ感は抑えたいなど要望に
しっかりと答えて対応できるお店はごくわずかだと思います。
細かい要望や仕上がりのイメージがある方こそ、値段ではなくどれだけヘナカラーに知識や実績があるのかで判断していかなければいけません。
実はよくあるヘナカラーの相談
お客様からヘナカラーをして仕上がりがイメージと違ったので直して欲しいと相談をいただくことがよくあります。
ヘナで黒くなった
明るくすることはできますか?
これはジアミン染料を含んだヘナで起こる失敗です。
ブリーチ剤などを使用しても明るくすることはできないので、自然に抜けるのを待つのが安全な方法です。
(なるべく早く明るくしたいという方は別の方法の提案もあります。)
基本的には明るくすることはできないと思っていてください。
黒染めなどの失敗の際にはブリーチ剤などを使用することが多いですが、これらを使用してもほぼ効果はありません。
自然に抜けるのを待ちましょう。
オレンジが強く発色しすぎた
ヘナで強いオレンジ感を暗めにしたいです。
ヘナカラーはその都度の積み重ねで色を作っています。
1度で極端な色を変えることはできません。
ヘナを使用して暗く・黒くしたいというのはその場ですぐに行うことはできません。
通常のカラーであればすぐにできますが、ヘナは天然の染料を使用しているのでパッと色を変えることはできません。
色の強さにもよりますが3〜5回ほど繰り返していくことで徐々に改善されていきます。
痒くなった
2度染めの際などによくある現象です。
塗り方や置く時間などが適正ではなく、誤った染め方をしている場合に起こることがあります。
ヘナといえど正しい知識を持って扱わなければ負の要素は必ず起こります。
正しい塗り方・時間・薬剤選定が行えるお店では問題なく染めることができます。
安いヘナカラーか高いヘナカラーか
値段に関わらず しっかりとした対応をしてくれているか、純粋なヘナを使用しているかを選ぶ基準にされるといいと思います。
せっかく今後のことを考えたり、ジアミンアレルギーの発症をきっかけにヘナカラーに切り替えられた方がヘナで悲しい思いをする話をよく聞きます。
ヘナ自体はいいものですが、その体験をきっかけにヘナカラーを辞める選択をされる方も少なくはありません。
そうならないためにもヘナカラーをするお店選びは目先の安さだけでなく、慎重に行うことをオススメしております。
もちろんご自身で染めていくのも1つの手段としてはありだと思います。
ヘナ染めに関して気になった方は是非ご相談ください。