白髪染め解説

アレルギーリスクのある色素成分の“ジアミン”が使用されている理由

アレルギーを引き起こすジアミンカラー は一般の方の中でも何となく危険なものというイメージを持たれ始めています。

国によってはジアミンの使用自体が禁止されているところもあります。

このブログでも紹介していますが中にはノンジアミンカラーというジアミン不使用のカラー剤もあります。

ではなぜ、今だに日本ではジアミンがメインのカラー剤としてしようされているのでしょうか。

本日はその理由について考えていきます。

目次

アレルギーリスクのある成分ジアミンが使用されている理由

アレルギーリスクのある“ジアミン”が使用されている理由

ジアミンとはカラーの色を決める成分です。

ジアミンが配合されることにより さまざまな色を表現することができ、その色の持続性が高くなります。

肌に対する刺激性を持ち合わせながらお客様が希望とする色を叶えるには必要不可欠な染料ということが言えます。

現在世の中に販売されている約9割のカラー剤にはジアミンが使用されているものになります。

ノンジアミンカラー とジアミンカラーの成分の差

アレルギーリスクのある“ジアミン”が使用されている理由

ジアミンカラーとノンジアミンカラーの成分の差はジアミンが配合されているか配合されていないかです。

ノンジアミンカラー はジアミンを含まないカラー剤ですが、一般的には使用されることはあまりありません。

ジアミンカラーと比較すると色の種類が極端に少なく、色持ちも劣ることが理由です。

あとは認知されていないことも要因の1つです。

でもこのノンジアミンカラーを毎回のヘアカラーにうまく使用していくことでジアミンアレルギーのリスクなどを下げることができるんです。

使われることは少ないですが、様々な可能性を秘めているカラー剤だと思っています。

ジアミンアレルギーの予防をすることで発症リスクは下げられる

ジアミンアレルギーの予防にはいくつかの種類があります。

  • ノンジアミンカラーとの併用
  • 染める前と染めた後のケア
  • 自宅でのカラーは避ける

これらを徹底することで発症のリスクは大きく変わります。

ノンジアミンカラーとの併用

僕の場合はこれを低ジアミンカラーと呼んでいます。

アレルギー成分の元であるジアミンを低く設定したカラーメニューです。

特殊な配合で掛け合わせることでジアミンの濃度を引き下げ、色持ちや発色の良いリスクの少ないヘアカラーを行なうことができます。

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染める前と染めた後のケア

ジアミンカラーを扱うときは基本的に染める前・薬剤の塗り方・染めた後のケアを行なっています。

染める前のケアは頭皮への保護を目的としています。

専用の頭皮用とトリートメントを使用し頭皮の油分を補うことでカラーの刺激から守っていきます。

薬剤の塗り方は実は1番重要です。

よく頭皮からベッタリと塗る方法を採用しているお店もありますが、あれは絶対にNGです。

頭皮への負担が大きくかかります。

頭皮部分へは極力つかないようにすることで頭皮にかかる負担は大きく下がります。

アレルギーリスクのある“ジアミン”が使用されている理由

希望のある方は頭皮に一切つかないように塗る方法も提供しております。

また薬剤の中に専用の糖分を配合することで刺激がかからないように配慮を行なっています。

染めた後のケアは使用した薬剤を頭皮に残さないためのケアです。

シャンプーをしても髪と頭皮には薬剤は残ってしまいます。

そのままにしておくともちろん良い訳はありません。

その日に使用した薬剤はその日に落としておくことが鉄則です!

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自宅でのカラーは避ける

自宅でのヘアカラーは極力控えてあげることがベストです。

市販の薬剤は誰が染めても、どんな髪質でも染まるようにパワーが強く設定されています。

定期的に強い薬剤で染めてしまうと将来的に負担が大きく出てしまいます。

目先だけでなく長い将来で考えてほしい

お客様にはよく伝えていることですが、将来の髪の毛のために今どのように過ごすのかは非常に重要なことです。

日々のカラーを適当に行ってしまっていると、本当に染めたい時に染めることができなくなってしまう可能性があります。

それだけでなく髪の密度が少なくなったり、くせ毛になったりと髪にトラブルが起こってから改善しようとしても手遅れです。

現状を維持することはできてもよくしていくことはできません。

そうならないためにも今のヘアカラーへの取り組みが重要なんです。

髪を染めるときはこのことを思い出して、染め方というものに気をつけてみてください。

ジアミンという成分との付き合い方

僕自身もリスクを知っていながら、ジアミンカラーは使用しています。

使い方を間違えてしまうとお客様に大きな負担をかけてしまいますが、使いこなすことで良い結果を生んでくれることも事実です。

全てを取り除くことはおそらくこの先も難しいでしょう。

極力ジアミンからの負担を少なく、ジアミンの良さも引き出してあげることでうまく付き合っていくことができるのではないかと思っています。

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